【三波豊和さん】
テレビ、ラジオ、舞台等で俳優、レポーターとして活躍中 |
【仙田智一】
宝性寺越谷別院 住職 |
【和泉逸平】
NPO法人・寺院ネットワーク事務局長 |
和泉 | 三波さん、本日はお越しいただきまして、ありがとうございます。スタッフ一同、またお会いするのを、楽しみにしておりました。 |
住職 | ほんとうにようこそお越しくださいました。ありがとうございます。 |
三波 | こちらこそ、またお招きいただきましてどうもありがとうございます。クルマで来たんですが、平日なのに思ったより早く着いたんでおどろきましたよ。 |
住職 | どのくらいかかりました? |
三波 | 世田谷からですが首都高使って1時間ちょっとですかね。 |
和泉 | 道路交通網もだいぶ整備されてきていますから、かなり便利になりました。 |
三波 | 前回おじゃましたときは、たしか開苑まもないころで墓石もまばらだったと思いますが、今はもう立派なお墓がたくさん立ち並んで、ずいぶんと変わりましたね。 いやぁ、ひろびろとして、さわやかで、実にいい感じだと思います。 |
住職 | たいへんおほめいただきまして恐縮です。 |
三波 | なんていいますか、いわゆるお寺さんの墓地とはちょっと違う感じがします。明るい感じですね。 |
住職 | ええ、そうですね。古くからある寺院の墓地は、それはそれで神妙さはありますが、やはりどうしても暗いというか・・・。 実は足利にある私どもの本寺も古いですから、どうしてもそんな感じはございます。(笑)ですから、「聖苑花みずき」は、お参りしやすい霊園というコンセプトで整備し、管理運営しております。 |
三波 | なるほど。それで明るくてすっきりした感じがするんですね。納得しました。 |
寺院墓地の安心感と霊園墓地の清潔感があります。 |
和泉 | 私は仏事に関係するNPO法人に携わっていまして、相談される方の立場から仏事関係についてお手伝いをしているわけですが、その観点からすると、「聖苑花みずき」のような、寺院が運営する霊園墓地というのが一番いいと思いますね。 |
三波 | 寺院墓地と霊園墓地の違いというのがよくわかりませんが・・・。 |
和泉 | 大まかに言えば、寺院墓地とは、文字通り寺院が管理運営する墓地で、霊園墓地とは営利法人が主体となって運営する墓地です。 寺院は宗教法人ですので、管理運営に関しては営利は二の次で安心できますが、やはり、暗い、古いというイメージがあります。それに、檀家になる必要とか、いろいろと条件や制約がある場合が多いので敬遠されがちです。 霊園墓地は、いわゆるメモリアル・パーク的な開放感と清潔さがあり、お参りしやすいという長所があります。けれども実質的な運営主体が営利法人の場合が多いので、長期的には不安定な要素を感じる方もいらっしゃいます。 ですから両方のいいとこ取りで、寺院が運営する霊園墓地が、よりよい形態だと思うんですね。 |
三波 | なるほど・・・。確かに企業による運営はビジネスですからね。今の世の中、利用者よりも経営者や株主の利益優先という傾向も見られますし、M&AとかTOBとか、企業ならそんな危機もありえますね。 やっぱりお墓は、長期的な安心感が何よりも重要なんでしょうね。 |
住職 | おっしゃる通りです。そして同時に「こころ」も大事ですね。私どもは一年三百六十五日管理事務所をオープンしておりますが、毎朝その日のご命日を迎える方を確認して墓前に伺い、お参りしております。 |
和泉 | つまり、大切なことは、企業でも寺院でも、ご利用される方の立場からものごとを考えて実行し、信頼関係を築きあげていかなければ、けっして事業は成り立たないということですね。 |
住職 | 私ども宝性寺の本寺は足利にございまして、別名「堀込薬師」と呼ばれていますが、文永四年(一二六七)の開山以来七四〇年に渡り、十一面観世音菩薩を本尊として法灯を護持してまいりました。 そして、現代に生きる私どもも、守るべき伝統は守りながら時代の時代の変化に対応して、五百年先、千年先を見据えた運営を、確実に次の世代に継いでいくように心掛けております。 お墓やお墓参りについても、これからのかたちを模索する中から、この「聖苑花みずき」は生まれたんです。 |
三波 | といいますと・・・? |
宗教・宗派は問いません。国籍もフリーです。 | |
住職 | まず、「聖苑花みずき」は宝性寺が直接運営する霊園ですが、宝性寺の檀家にならなくてもかまいません。 |
三波 | お寺さんの墓所なのに、檀家にならなくてもいいんですか? |
住職 | ええ、寄付なども必要ございませんし、宗教や宗派も自由です。どなた様でもごゆっくりとお眠りいただけるのが、「聖苑花みずき」です。 |
三波 | 気楽といえば気楽ですよね。でも逆に檀家になりたいという方もいらっしゃるんじゃありませんか? |
住職 | そうした場合には、きちんと対応いたしますよ、もちろん。(笑) または、ご意向に沿った他の宗派の寺院をご紹介することもできますし、法要の際に菩提寺様をご同行されてもかまいません。 |
充実した設備の市街地霊苑です。 |
三波 | 休憩所やトイレなどもとてもきれいですね。 |
住職 | よく言われます。(笑)実際、ここを訪ねてこられた方で、墓所を見る前にトイレを見て、墓所取得を決めた方もいらっしゃいますよ。 |
三波 | それはすごい。でも、トイレというのは大事ですね。私も仕事で全国各地に行きますが、やはりきちんとしているお店などは、トイレにも気を使っていますよ。 |
24時間いつでもお参りできます。 | |
住職 | 夜8時まで夜間照明が、それ以降は常夜灯が点灯していますので、深夜でもお参りができます。 |
三波 | 真夜中は別としても、なかなか時間のとれない人には、夜間にお参りできるのはうれしいですね。 |
住職 | お墓というのは「こころ」のよりどころだと思います。日常の喧噪を離れてご先祖様に手を合わせる時、なぜかほっとしますね。「こころ」の掃除とでも申しますか・・・。 ですから忙しい現代人は特にそういう機会を作っていただきたいと思います。 |
三波 | なるほど。今日はたくさんのよい話をありがとうございます。 |
住職 | こちらこそ、どうもありがとうございました。 |